Gunosyデータ分析ブログ

Gunosyで働くデータエンジニアが知見を共有するブログです。

Gunosyを支えるKPI管理

この記事は Gunosy Advent Calendar 2017 8日目の記事です。 qiita.com

今日話すこと

こんにちは、データ分析部の @ij_spitz です。 つい昨日誕生日を迎えて25歳になりました(もうお◯さんですね)。 Gunosyではプロダクト開発の様々な場面でデータを活用しています。

Gunosyにおけるデータ活用は

  • KPI管理
  • プロダクト開発
    • 仮説出し、優先度付け、効果測定、意思決定
  • 記事配信アルゴリズム
    • どのユーザーにどの記事を配信するか

の3つに大きく分類できます。 今回はこの中でもKPI管理に焦点を当てて、書いていきます。

KPI管理とは

GunosyではメインのKPIをいくつかの指標に分解してモニタリングしています。 コンサルの間でよく使われるロジックツリーと考え方は同じで、よくある例だと1日の売上は客数と客単価の掛け算に分解できるというものです(アプリでよく使われる用語に置き換えるとDAUとARPUでしょうか)。

  • 売上
    • DAU
      • 新規獲得数
      • 継続率
    • ARPU(Sales/DAU)
      • ...

Gunosyでは各指標に対して過去の実績値から目標値を日次で設定しているので、目標値も同時にモニタリングできるように可視化しています。 これによって現在のプロダクトがどのような状況にあるのかを数値的に見ることができます。

ダッシュボード

ダッシュボードは本ブログで何度も登場しているRedashを使用しています(まじ便利)。 構成は先ほどのロジックツリーを意識していて、メインのダッシュボードには木の上の方にある数値が並んでいます。 Redashのダッシュボードにはリンク付きのテキストを埋め込むことができるので、リンクを辿っていくと枝葉の数値まで辿れるようになっています。

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数値を見る仕組み

せっかくKPIを分解してダッシュボードを作成しても、その数値を毎日定常的に見なければなんの意味もありません。 Gunosyでは数値を見る仕組みとして、数値確認朝会とSlack通知という2つの手段を用いています。

数値確認朝会とはデータ分析部で実施している、プロダクトの各指標を毎朝確認するための朝会です。 各メンバーが週替りで担当の指標を決めていて、その数値がどんな状態なのかをレポートしていきます。 朝会用の資料にはQiita Teamを使用していて、ダッシュボードへのリンクや主要なグラフが埋め込まれている投稿が毎朝自動で投稿されるようにしています。

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数値確認朝会で気になった数値があれば、朝会後調査を行うという流れになります。 例えば、1日後の継続率が下がったのであれば特定の経路で下がっているのか、ABテストや新しいアプリのリリースがあったかなどを調べていきます。 その際にプロダクトの変更点がまとまっていると便利です。

data.gunosy.io

数値確認朝会には以下のメリットがあります。

  • 毎朝必ずKPIを確認するので、数値の全体的な傾向がわかる
    • プロダクトがどんな状況にあるのか把握できる
  • 意図しない数値低下を防げる
    • 先ほどの例だと知らないうちに1日後の継続率が下がっていた等

Slack通知はそのままなので、あまり特筆すべきことはないのですが、SlackのUIに適した速報値などはSlackで通知することが多いです。 また、日次の数値も通知していて、分析部以外の開発メンバーや営業メンバーが見ることが多くなるので、数が多くなりすぎないように主要な数値を通知するようにしています。

おわり

駆け足ではありましたが、今回はGunosyでのデータの活用方法の1つであるKPI管理についての話でした。 その他のデータの活用方法(仮説出し、優先度付け、効果測定、意思決定)についてもいつか書きたいなと思ってます。

弊社ではエンジニア絶賛採用中なのでプロダクト開発におけるデータ分析に興味がありましたら、気軽にランチでもいきましょう(下のリンクは僕のお気に入りのパスタのお店です)。

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